2022年12月15日

2022年11月25日

全日本選手権XCOクロスカントリー

大会名:全日本選手権XCOクロスカントリー

開催地:静岡県伊豆市サイクルスポーツセンター

開催日:11月19~10日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCO  1位



Weather:XCO/Rain 

Temperture:XCO/12℃

Road surface:XCO/Wet 


コンポーネント:SRAM XX1 AXS
ホイール:Syncros Silverton 1.0s
Rサス:ROCKSHOX NUDE
ブレーキ:SRAM LEVEL ULTIMATE
クランク:SRAM GX EAGLE DUB CL55
ハンドルバー:Syncros Fraser IC SL WC 100mm −20°
サドル:Syncros Tofino R1.0
シートポスト: ROCKSHOX REVERB AXS
シューズ:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.
サングラス:OAKLEY  KATO 
ヘルメット:OAKLEY  ARO5
タイヤ:Rain Tire 2.2

静岡県伊豆市サイクルスポーツセンターで行なわれた、全日本自転車競技選手権 MTB XCOに参戦してきました。前回の千葉公園で行なわれたXCCの全日本選手権では車体のトラブルが発生し、反省点の多いレースでした。今回は前回のレースの反省を生かして、予備の車両にまるごと切り替えて調整を行いました。車体のセッティングも上手く決まり、レース2日前の金曜日に現地入り。今大会は試走時間も長く取られていたため、3種類のタイヤのテストを含めて普段よりも多く試走を行った。テストは順調に進み、車体の調子の良さや本番で使用するタイヤもおおよそ確認。土曜日の試走では、レース当日の雨予報が濃厚になって来たため、PHANTOM SPEED 2.2での試走を行なわず、レインタイヤを中心にテストを行った。ドライコンディションの修善寺のオリンピックコースではスピードレンジの高いPHANTOM SPEED 2.2との相性が非常良くて好印象だったが、このハイスピードタイヤに慣れすぎてしまうと、スピードレンジの低いレインタイヤを使用した時に、走りのリズムが狂ってパンクや転倒などのトラブルを誘発する可能性があったため、あえて全ての試走をレインタイヤで行い、レースに向けた最終調整を行った。 


Photo: 松田さん

Race Day


悪化する天気予報に反して会場の天候は想像以上に良く、大雨が来る気配が無く、レース時の天候が良かった場合に備えて、早朝の試走はPHANTOM SPEED 2.2で行った。雨が降ってコース状態が悪化する事を見越してレインタイヤで試走を行う予定だったが、コースは前日の試走時と変わらず完全なドライコンディションであった。しかし、レースの3時間前に雨が降り初めコース状態の悪化が確認されたため、レインタイヤを選択した。 


コースコンディションの悪化により、周回数とスタート時間の変更があったが、コースライン変更等は無くレースが始まった。スタートから2番手でレースを進めたが、最初のシングルトラックでトップの選手が転倒。修善寺の土は粘土質に近いため、路面が掘れて走れないというよりも地表面が滑って走れない状態。このため、1周目は無理なペースアップを行なわず、コース状態の把握に重点を置いて走った。コースは全体的にウェットコンディションであったが、林の中の区間によっては土埃が上がりそうなほどドライな路面もあり、ヘビーウェットとドライコンディションが混在するこれまでに体験した事の無い難易度の路面だった。2周目に入る頃には、コース全体の状況を掴みつつあり先頭で順調にレースを進める。2番手とはすでに1分以上のリードを得てていたので、転倒や機材のトラブルを引き起こさないよう心がけながらペースを維持。

 

Photo: 松田さん

3周目に入ると80%カット前の周回遅れの選手に追いついてしまったが、皆さんが道を開けてくださり、スムーズに追い抜く事ができました。本当にありがとうございます!4周目に入ると、雨も弱まり路面の土の粘度が高くなった。さすがのウェットタイヤでもタイヤの路面離れが悪くなり、ラップタイムもかなり落ちた。ここまで低速なレース展開になると、ペースを上げても落としてもタイム差は大きく変わらないので、リスクマネジメントに徹した走りを心がけた。最終周もトラブルや転倒も引き起こす事無くトップでゴールをすることできた。 

Photo: 松田さん

難易度の高い東京オリンピックコースに加えて雨も降り、今まで誰も走ったことの無い過酷なコンディションの難レースとなりましたが、リスクマネジメントに徹した走りができるだけの余裕をもった走りができたのは、体調が良かっただけで無く機材のセッティングが非常に上手く決まっていたからだと感じています。特にこのコースではタイヤ特性の相性と、バイク特性を理解し適切なコントロールが求められるので、ここで得た経験は今後の走りに大きく生きてくると感じています。 


最後に、今シーズンは昨年の背骨の骨折から、復帰まで支え続けてくれた、家族、チームスタッフ、スポンサーの皆さま、応援いただいた多くの方々に心から御礼申し上げます。

2022年11月11日

全日本選手権XCCショートクロスカントリー

大会名:全日本選手権XCCショートクロスカントリー

開催地:千葉公園

開催日:11月5~6日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCC  9位


Photo: 松田さん

Weather:XCC/Sunny 

Temperture:XCC/20℃

Road surface:XCC/Dry 


コンポーネント:SRAM XX1 AXS
ホイール:Syncros Silverton 1.0s
Rサス:ROCKSHOX NUDE
ブレーキ:SRAM LEVEL ULTIMATE
クランク:SRAM GX EAGLE DUB CL55
ハンドルバー:Syncros Fraser IC SL WC 100mm −20°
サドル:Syncros Tofino R1.0
シートポスト: ROCKSHOX REVERB AXS
シューズ:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.
サングラス:OAKLEY  KATO 
ヘルメット:OAKLEY  ARO5

前回のジャパンカップから1週間と短い期間でXCCの全日本選手権を迎えた。体調も良い状態で今大会はタイトルレースということもあり、首位獲得を目標に準備を進めた。レースは住宅街の公園で行なわれたため、コース幅が狭くて抜きどころが少ない上に、縁石やスノコの障害物があり流れの悪いコースだった。しかし、SCOTT SPARKのスピードを活かせる箇所も多くあった為、SCOTT SPARKのスピードの伸びと持続力を主軸にレースの戦略を立てた。

Photo: 松田さん

予選


予選クラス分けはB組でXCCの有力選手が多い中、スタートから順調にレースを進めて行く。最初の数周で先頭に立って2位から数秒のリードを得て順調だったが、突然フロントサスペンションのリモートロックが作動しなくなった。しかもシフトやシフトケーブルが原因では無く、サスペンション本体の方で動かなくなったようだ。ワイヤーの張りを再度調整したり、車体を強くプッシュして見たが中々作動せず、なんとか誤魔化して走りながら2番手でレースを進める。レース中盤でようやくリモートロックを解除したが、サスペンションの挙動がおかしく、レース終盤に入った所で転倒。その後は体力を温存しつつ2位で予選を通過した。 


予選後にフロントフォークの状態を確認。バイクに乗った時にフロントフォークが予備のフロントフォークに比べて、リモートロックの動きが悪かった上に、フロントの車高も落ちていたためフロントフォークの交換をスタッフと決めた。しかし、フレームとリアサスペンションに関してはジャパンカップでの調子の良さも感じていたため、交換部品をフロントフォークのみと最小限の移植にした。


Photo: 松田さん

決勝


スタートは上手く決まり、アタックをかけてすぐに先頭にたった。試走の感触から、本戦では最初から最後まで先頭で自分のペースを維持して走り切ろうと考えていたため、アタックをかけ続けた。しかし、試走でスピードの乗っていた箇所で上手くスピードを乗せられずに失速。ここでフロントフォークとリアサスペンションの調和が取れていない事に気づいた。使用時間が短くフレッシュで機敏な動きのフロントフォークと、使用時間が長く て動きがマイルドな動きのリアサスペンションは互いに対照的な動きをして、バイクのスムーズな走りを阻害した。完全に選択ミスであった。先週のレースでの走りからバイクの良い状態を維持しようとして、フロントフォークだけ交換すれば大丈夫だという考えが甘く、車体全体のバランスを考慮してフロントフォークとリアサスペンションを同時に交換すべきだった。レースの方は車体バランスが整っていることが前提でペースアップを行っていたため、体力の消耗が大きく、終盤で失速して9位でレースを終えた。

Photo: 松田さん


このレースに関しては車体の運用方法が原因で招いたトラブルでした。調子も上がってきて練習の走行量が増えてた結果、シーズン初めの頃に比べてバイクの部品と消耗時間が大きく変化していました。交換したサスペンションや車体に関しては全く問題は無く。トラブルに対しても冷静に対処ができていましたが、ただ壊れた部品を交換するだけで無く、車体のバランスも考えて部品の交換ができず、上手く結果に繋げる事ができなくて残念でした。しかし、このようなトラブルは今後のレースのどこかで必ず起きていたと思うし、今後の車体の運用方法を見直すきっかけとなりました。シーズン最後の全日本選手権は良い走りができるよう準備を進めて参ります。

2022年11月3日

FDA JAPAN MOUNTAIN BIKE CUP

大会名:FDA JAPAN MOUNTAIN BIKE CUP

開催地:静岡県伊豆市サイクルスポーツセンター

開催日:10月29~30日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCO 2位


Weather:XCO/Sunny 

Temperture:XCO/20℃

Road surface:XCO/Dry 


コンポーネント:SRAM XX1 AXS
ホイール:Syncros Silverton 1.0s
Rサス:ROCKSHOX NUDE
ブレーキ:SRAM LEVEL ULTIMATE
クランク:SRAM GX EAGLE DUB CL55
ハンドルバー:Syncros Fraser IC SL WC 100mm −20°
サドル:Syncros Tofino R1.0
シートポスト: ROCKSHOX REVERB AXS
シューズ:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.
サングラス:OAKLEY  KATO 
ヘルメット:OAKLEY  ARO5

静岡県伊豆市のサイクルスポーツセンターで行なわれた、FDA JAPAN 

MOUNTAIN BIKE CUPに参戦してきました。東京2020オリンピックでも使用されたコースを全て使用したレースであり、国内外でもトップクラスの難易度のコースでした。10月9日に事前練習会でコースの下見を行い、今大会に向けて準備を進めていました。今大会期間中の試走時間はレース当日を含めた3日間のトータルで4時間程しか試走時間が無く、スピーディーに車両のセッティングとコース攻略を行う必要があった。その為、レース1週間前の練習中から機材テストを行い、レース期間中はコースの攻略に時間をより多く割けるよう、テストの内容を絞り込んでいった。試走日では機材のセッティングもよく決まっており、限られた時間内でも周回数を多く重ねる事ができ、素早くコースの攻略を行う事ができた。


XCO

 レース当日も試走を行い、ライン取りや、機材の状態を確認しながら2周回走った。今大会にはBMC RACING TEAMから、イタリアのユーリ・ザノッティ選手が招待選手として参加しており、今年の世界選手権ではエリートクラスで14位、イタリア選手権で2位とワールドカップで活躍をしている選手の走りを、間近で見ることのできる貴重なレースでもありました。レースの目標はUCIポイントの獲得、来月の全日本選手権に向けた機材セッティングの確認、招待選手の走りを観察することの3つをメインにレースを進める事にした。 


CJシリーズ後半の2戦でUCIポイントを獲得したとはいえ、合計8点と少ないポイントのためスタートは19番。3列目からのスタートとなった。スタートはスムーズに決まり、最初の登りで2位まで上がり、1周目の前半でトップに立ってしまった。想像していたよりもあっさりとトップに出てしまったが、自分のペースでレースを進めて行く。後ろにはユーリ選手がぴったりと付いてきいた。1周目を終えてホームストレートに入ったがユーリ選手が先頭に出て来る様子は無く、そのまま先頭でレース を進めた。下りも登りも失速する事無く、良いペースで走れており、改めて機材のセッティングが上手く決まっている事を感じた。2周目の中盤になってもユーリ選手に動きは無い、そろそろユーリ選手の走りを後ろから見たくなってきたので、コース幅のある所でスピードを緩めてみたが、追い越される事は無く、むしろ自分の得意なテクニカルセクションのライン取りや、スピードを全て観察されている状態だった。


3周目に入り、ここで駆け引きしては、自分にとってもユーリ選手にとってもプラスになる事は何も無いため、自分のペースが維持できる限り先頭でレースを進め る事にした。3周目の中盤で3位と3分以上離れていると聞いたが、自分がペース維持し淡々とレースを進めて行くことに集中した。4周目に入りこちらに、疲労が出てきてラインミスなどの小さなミスが出て来たのをユーリ選手は見逃さなかった。4周目の中盤の登りでアタックをかけられて一気に差が開いた。1周目の自分の登りの時と同じくらいのペースだったので、付いて行くことも考えたが、ここで付いて行ってレース後半で大幅にペースダウンするよりは、自分最大限維持できるペースで走りきってユーリ選手とのタイム差を確認することの方が重要だと判断し、アタックに反応しなかった。

5周目、6周目以降はユーリ選手と大きなタイム差が付くことも無く、1分20秒程のタイム差で走り続けた。コース各所にいるチームスタッフから、ユーリ選手もキツそ うに走っていると連絡を受け、これ以上のペースアップは無いと判断、最終周はペースを上げた。最終周のラップタイムは前周より17秒タイムアップして、1分4秒差の2位でゴールをした。

今大会ではポイントや順位よりも招待選手のユーリ選手から得られた情報が非常に大きかった。彼の走りから学ぶ事は多くあると感じたと同時に、こちらの機材のセッティングやコース攻略が良い方向に進んでいる事も確認ができて嬉しく感じた。11月20日に同じコースで全日本選手権が行なわれるので、このレースで得た情報や経験を生かしてシーズン残りのレースに備えて行きたいと思っております。

2022年10月24日

くまもと吉無田国際

大会名:Coupe du Japonくまもと吉無田国際

開催地:熊本県吉無田高原

開催日:10月15~16日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCC  9位

     XCO  3位 


天候:XCC/晴れ XCO/晴れ

気温:XCC/25℃ XCO/27℃

路面:XCC/ドライ XCO/ドライ 


コンポーネント:SRAM XX1 AXS
ホイール:Syncros Silverton 1.0s
Rサス:ROCKSHOX NUDE
ブレーキ:SRAM LEVEL ULTIMATE
クランク:SRAM GX EAGLE DUB CL55
ハンドルバー:Syncros Fraser IC SL WC 100mm −20°
サドル:Syncros Tofino R1.0
シートポスト: ROCKSHOX REVERB AXS
シューズ:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.
サングラス:OAKLEY  KATO 
ヘルメット:OAKLEY  ARO5


10月5日の検診で病院からの運動制限も解除されたため、強度の高いトレーニングを積む事もできるようになり、順調に走り込みを行えていた。今大会の開催地は熊本県なので移動距離も長く、身体の負担軽減のため飛行機(FDAフジドリームエアラインズ)を利用させていただき、松本空港~福岡空港を1時間30分程のフライトで身体に負担をかける事無く移動する事ができました。


今回のレース目標 :UCIポイントの獲得。


コースは連続する登りとハイスピードな下りが印象的で、ところどころにジャンプやバームもあり、高いスピードを維持できるかどうかがレースの結果を左右すると感じた。試走では大きな問題を感じなかった為、機材の変更は行わずXCCからレースに参加した。


XCC


F Chaoyang PHANTOM DRY TLR 2.2 1.35bar

R Chaoyang PHANTOM DRY TLR 2.2 1.35bar


下関のレースでUCIポイントが獲得できたとはいえ、保有ポイント数が少ないため最後列からのスタートとなった。スタートは上手く行って、1周目を終える頃にはトップグループでレース進めていた。レース中盤まで問題無くレースを進められているように感じたが、登りでアタックをかけてみたものの、スピードが上手く載せられない場面が目立つようになってきた。レースの前半の余力がある間は気にもしなかったが、周回数を重ねるごとに失速も大きくなってきた。最終周を3番手で入ったものの、途中で大きく失速して9位まで順位を落としてゴールした。



レース中に起きた問題を解決する為、チームスタッフと話し合い問題の解決に努めた。スタッフとの話し合いの結果、クランク長を175mmに変更する事にした。昨年の怪我から、腰への負担を軽減するため170mmのクランク長を使用していましたが、身体が戻りつつある現在の状態だとトップスピードが物足りない感じた事、シーズン最後の全日本選手権に向けて従来使いつづけてきた175mmのクランク長に戻すという方針で機材の大幅変更をXCCのレース後に行った。


XCO


F Chaoyang PHANTOM DRY TLR 2.2 1.35bar

R Chaoyang PHANTOM DRY TLR 2.2 1.35bar


レース当日の早朝も機材の微調整を行い、レースに備えた。現場の状況に応じてセッティングに問題が無ければそのまま走り続け、問題があった場合はフィードで機材の調整を行うとチームスタッフと確認。レース目標もまずは完走を第一目標にして、可能な場合はUCIポイントの獲得と2つの目標を念頭に走ることにした。

 

突貫工事で調整したバイクで半信半疑のままスタートしたが、思いの他スムーズに前に出られた。1周目の登りを終える頃にはトップと7秒差程。アタックをかければ追いつける距離だったが、身体も機材に慣れていない状態だったので無理に追わずに淡々とペースを維持。3周目でトップグループから選手1名が脱落し、3位に順位が浮上。周回数を重ねるごとに機材のセッティングに対して手応えを感じつつペースをアップの機会を探っていた。パンクなどのトラブルやXCCで感じた失速感もなかった為、最終周でペースアップを行った。トップとのタイム差は大きく縮めることはできなかったものの、最終周は良いタイムで走りきって3位でレースを終え第2目標だったUCIポイントの獲得も達成できた。

ゴール後にCoupe du Japonシリーズの年間総合を獲得したと聞いて驚いた。今シーズンはDNFやミスで取りこぼしてしまったレースがいくつかあったので、シリーズランキングの事は全く考えていなかっただけに嬉しいレースとなった。

もしかしたらレース直前の機材変更を行なわない方が、今回のレースでは良い結果が残せた可能性もあったとも思いましたが、全日本選手権やジャパンカップといった今シーズン最後の重要なレースに向けては機材セッティングの変更は必要かつ良いタイミングだったと感じています。

 


帰りの移動もFDA(フジドリームエアラインズ)を利用させていただいた為、まったく疲労も残る事無く帰宅翌日から順調にトレーニングを行えています。

10月29~30日の修善寺のJAPAN CUPで良い走りができるよう準備を進めたいと思います。

2022年10月14日

フジドリームエアラインズで熊本へ

週末、熊本県吉無田高原で行われるCoupe du Japonに参戦します。

移動はフジドリームエアラインズで信州まつもと空港から福岡空港まで1時間40分!


フジドリームエアラインズの機体はきれいなカラーリングも特徴です。


信州まつもと空港から飛び立つと、北アルプスや美ヶ原高原に囲まれた山々か眼下に見えます。松本空港から札幌(丘珠空港)便と神戸便が飛んでいます。
フジドリームエアラインズはスポーツ自転車搭載サービスもあり、気軽に自分の自転車を持って出かけることができまね。

お昼前に白馬を出発して、夕方には熊本のホテルにチェックイン。とても快適な空の旅でした。

2022年10月11日

CHAOYANG PHANTOM

近年のワールドカップクロスカントリーサーキットの高速化と難易度アップにより、バイクの性能も大きく向上し、求められる剛性や転がり特性の変化に対応できているタイヤを探していました。

いろいろなコンディションでテスト

数多くのタイヤをリサーチ&テストしてきた中で気になったのがChaoyang Tireです。様々な天候やコースコンディションの中テストして気づいたのが、天候や路面コンディションに左右されず常に安定した性能を発揮し続けていることに大きなポテンシャルを感じました。

Phantom DRY

Phantom DRY、Phantom SPEED,Phantom WETというタイヤ特性の異なるラインナップを揃えながら、どのモデルもアベレージ性能がとても高く、的最適所にタイヤチョイスができる点もまさに自分の走りの中で求めていたものでした。

Phantom SPEED
Phantom WET

私の希望を快くご理解いただきました株式会社野口商会様のご厚意により、サポートいただけることになりました。

まだ日本国内ではChaoyangタイヤのことをご存知ない方も多いですが、走りを通してその性能の高さをお伝えできたらと思っています。


株式会社 野口商会


CHAOYANG TIRE

2022年10月3日

クロスカントリー in 深坂自然の森

大会名:クロスカントリー in 深坂自然の森

開催地:山口県下関市

開催日:9月24~25日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCC 3位

     XCO 3位




天候:XCC/晴れ XCO/晴れ

気温:XCC/30℃ XCO/32℃

路面:XCC/セミウェット XCO/セミウェット/ドライ 


コンポーネント:SRAM XX1 AXS
ホイール:Syncros Silverton 1.0s
Rサス:ROCKSHOX NUDE
ブレーキ:SRAM LEVEL ULTIMATE
クランク:SRAM GX EAGLE DUB CL55
ハンドルバー:Syncros Fraser IC SL WC 100mm −20°
サドル:Syncros Tofino R1.0
シートポスト: ROCKSHOX REVERB AXS
シューズ:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.
サングラス:OAKLEY  KATO 
ヘルメット:OAKLEY  ARO5

今大会はUCI class 3 のレースであり、現在UCIポイントを保有していない自分にとってポイント獲得のチャンスのレースでした。2回目の手術から2ヶ月経過したとはいえ、まだまだ体は万全とは言えない状態であり、まずはしっかりとレースを走り切る事、5位以内に入りUCIポイントを獲得する事を目標に走る事にした。


コースは例年よりも省略されて短くなっていた。台風の雨の影響か、例年よりもがれ場が多くパンクのリスクが非常に高く、路面状態の変化に対する判断力が試されるテクニカルなコースだった。タイヤはCHAOYANG PHANTOM DRY 2.2のプロテクション無しをチョイス。プロテクション無しのタイヤは軽量でしなやかな為、高いスピードを維持する事が用意であり、悪路を高速度で走った場合も、しなやかなタイヤの動きが路面の凹凸を上手く吸収するので、コントロール性が高いのも利点である。本来このようなパンクのリスクの高いコースではプロテクション入りタイヤを選択しがちだが、コースの平均スピードが高く、パンクリスクの高いセクションはバイクコントロールで回避できると判断し、プロテクション無しのタイヤを使用する事にした。



XCC


UCIポイントを保有していない為、UCIポイントの保持者が24名以上いるとXCCに参加することができないが、6月の一里野大会同様に運良くXCCの24番と定員の最後に滑り込みで入ることができ、翌日のXCOのレースに向けてスタート順を上げるチャンスを得た。


最後尾からのスタートなので、後方からゆっくりとスタート。思いの他スムーズにレースを進めることができて、1周目の中盤頃には2位まで順位を上げる。レース中盤では先頭争いは3名に絞られ順位の入れ替わりも激しくなってきた。アタックを繰り出したい場面が多くあったが、まだ体が万全で無い事と、1周目の追い上げに脚と使って後半にペースが落ちたが、3位でゴールできて翌日のXCOレースに繋げる事ができた。



XCO


前日のXCCの結果により、XCOは最前列からのスタート。スタートはクリートキャッチに失敗したものの、上手くリカバリーができて5番手あたりでレースを進めてゆく。最初から先頭に出るつもりではなかったが、機材のセッティングが上手く決まったせいかスムーズにペースアップができて、気づけば1周目を終える頃には2番手と20~25秒程のタイム差がついていた。とはいえ体の状態はまだまだ重く、ペースダウン。3周目に入ったところで後ろから来た2名の選手と合流。そのまますぐに離されるかと思っていたが、5周目まで20~30秒差で大きく離されることは無く、上位2名の選手がパンクしたことにより一時は2位に浮上した。しかし、6周目の後半のシングルトラックで疲労により、バイクコントロールが雑になり後輪をパンクさせてしまう。防げるミスであっただけに残念であり、トップとのタイム差も大幅に開いてしまったが、冷静に対処し順位を落とす事無く3位でゴールする事ができた。


このレースでは完走とUCIポイントの獲得の2つの目標を達成することができて、今後の練習やレースに繋がる結果を残す事ができて嬉しく思う。欲を言えば1周目からのペースを維持できればと思ったが手術から2ヶ月後では、まだまだ身体の融通がきかない部分もあるので、11月の全日本選手権に向けてじっくりと準備を行って参りたいと思っております。




2022年9月16日

Coupe du Japon 京都美山STAGE

大会名:Coupe du Japon 京都美山STAGE

開催地:京都府美山町

開催日:9月10~11日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCC 3位

     XCO 27位


天候:XCC/晴れ XCO/晴れ

気温:XCC/30℃ XCO/32℃

路面:XCC/セミウェット XCO/セミウェット/ドライ 


コンポーネント:SRAM XX1 AXS
ホイール:Syncros Silverton 1.0s
Rサス:ROCKSHOX NUDE
ブレーキ:SRAM LEVEL ULTIMATE
クランク:SRAM GX EAGLE DUB CL55
ハンドルバー:Syncros Fraser IC SL WC 100mm −20°
サドル:Syncros Tofino R1.0
シートポスト: ROCKSHOX REVERB AXS
シューズ:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.
サングラス:OAKLEY  KATO 
ヘルメット:OAKLEY  ARO5

今回の大会会場はCoupe du Japon初開催の京都府美山町。福井県境にほど近い山間部で、ダムサイドにあるパターゴルフ場の一部と伐採作業道をミックスしたコンパクトなコースレイアウト。最近は作り込まれたコースが多い中、ナチュラルトレイルのようなコース路面で、さらに高温多湿で土質や硬さがつかみにくく、アップダウンは少ないがスピードを乗せにくい一筋縄ではいかない難しさがありました。



抜釘手術入院後に中国に拠点を置くChaoyangというタイヤメーカーのクロスカントリータイヤを試す機会をいただきました。先のMTB世界選手権で2位に入賞したスペインの選手が使用していたタイヤで、少し前からChaoyangタイヤを使用しているワールドカップ選手の動向を注視してきましたが、天候や路面を問わず安定した結果を積み上げていたのが、試してみたい大きな理由のひとつでした。

実際に試してみて、ここ2シーズン程、とにかく転がり抵抗が低く軽いタイヤを選んで使用してきましたが、その選択がペダリングの出力を弱めていて、自分が本来イメージしていたトルクフルな走りがマイルドな走りに落ち着いてしまっていました。来季海外のレース参戦を考えますと、本来はシーズン半ばで行うことではないかもしれませんがトルクフルな加速を生むポテンシャルのあるタイヤに出会ったことをチャンスとして、走りを大きく変えるべきと判断をしました。


今回の京都美山大会ですが、いろいろな路面状況に出力を合わせられなかったところと、タイヤに合った推進力を出せるチェーンリングを選び損ねた点などが重なって失速してしまいましたが、足りてない走りの部分とバイクセッティングの方向性をレースの中で見極めることができました。まだまだ完成の域には遠いですが、全日本選手権でピークパワーを発揮できるようにしたいと思います。

まずは次回9月25日の下関大会で改良の経過を把握しステップアップにつなぎたいと思います。

2022年6月13日

Coupe du Japon MTB白山一里野大会

大会名:Coupe du Japon MTB白山一里野大会

開催地:石川県白山一里野スキー場

開催日:6月4~5日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCC 6位

     XCO 1位


天候:XCC/晴れ XCO/晴れ

気温:XCC/23℃ XCO/24℃

路面:XCC/ドライ XCO/ドライ 


コンポーネント:SRAM XX1 AXS
ホイール:Syncros Silverton 1.0s
Rサス:ROCKSHOX NUDE
ブレーキ:SRAM LEVEL ULTIMATE
クランク:SRAM GX EAGLE DUB CL55
ハンドルバー:Syncros Fraser IC SL WC 100mm −20°
サドル:Syncros Tofino R1.0
シートポスト: ROCKSHOX REVERB AXS
シューズ:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.
サングラス:OAKLEY  KATO 
ヘルメット:OAKLEY  ARO5

Photo: Hidehiro Ito

2年ぶりの開催となるCoupe du Japon白山一里野大会、自分にとっては2018年以来の参加です。新緑がきれいなスキー場内に作られた見通しの良いコースですが、例年雨の確率が高く、天候の変化にも対応しなければならないのもこの会場の特徴です。

新しく用意していただいた予備車両のセッティングも上手く決まり、地元の練習コースでは非常に良いタイムを出していたため、機材と体調共に良い状態でレースにのぞむ事ができました。

土曜日に会場に入りし、午後から2時間と短い試走時間内でコースチェックを行い15:30から行われるXCCに備えました。XCOのコースは以前と変わらず登坂力を求められるコースレイアウトで、フィジカルとバイクセッティングのマッチングを求められるコースでした。


XCC

前回八幡浜大会でUCIポイントを取り損ねたため、スタートはXCC定員ギリギリの24番目スタート。8位以内に入るとXCOのスタートで2列目以内に入れるため、翌日のXCOの為にも上位に入ってスタート順を上げたいところ。

最後方からのスタートなので、前方の選手の様子を伺いながらレースを進めていきます。思いの外すんなりと前に出る事ができて、最初の坂を登り切る頃には先頭に立つ事ができました。しかし、2周目に入った際、浮き砂利の多い登り区間で急激なペースダウン、体調不良や機材のトラブルを疑いますが心当たりは無いので、そのままレースを続行して原因を探ります。

一時は12位あたりまで順位を落としましたが、後半に巻き返して6位でXCCを終えます。

周回を重ねるごとに、浮き砂利の登りだけが遅い事を確認でき、レース後タイヤとサスペンションのセッティングを再度見直ため夕方遅くまでテストを敢行。翌日のXCOのレース当日も早朝試走時間を使ってセッティング調整を行う事にしました。


Photo: Hidehiro Ito


XCO

早朝の試走時間を使って車両テストを行いましたが、納得できるセッティングを出しきれず試走時間を終えました。その後もコース脇などで調整を続けて、スタートの3時間前にようやく良さそうなセッティングが出せましたが、フルコースを実走して確認したわけではなく、走り込みのできていないセッティングでしたので半信半疑の状態でスタートラインに立ちました。

スタートは上手くいき、2位でレースを進めていきます。スタートループを終えて、昨日苦戦した登攀区間に入ります。前日よりもタイヤとサスペンションの動きも良く推進力が出ていました。セッティング変更の手応えを感じながら先頭に出ることができましたが、まだまだ半信半疑の状態でレースを進めていました。


Photo: Hidehiro Ito


ぶっつけ本番のセッティングでコースも走り込んでいない状態なので、無理に飛ばす事もできず、一旦後半に下がって様子を見ようと考えましたが、1周目を終える頃に2位の選手とは20秒ほどのタイム差がついていたため、まずはペースを維持しながら新しいセッティングに慣れる事を優先して走る事にしました。

3周目を終える頃には2位と30秒ほどのタイム差になっており、身体も新しいセッティングに慣れてきたタイミングでペースアップを図りました。2位とのタイム差もコンスタントに開いていき、最終周で1分20秒までタイム差を広げて1位でゴールを切る事ができました。


Photo: Hidehiro Ito

今大会は登坂力を求められるコースで多くの選手が軽量なハードテールバイクを使用する中、120mmストロークでフルサスバイクで勝つ事ができたのは、とても嬉しく改めて新型の機材の性能の高さを感じました。

全日本選手権が11月に延期となったため、次回クロスカントリー大会は9月25日のCoupe du Japon下関大会を予定しています。応援宜しくお願い致します!



2022年5月28日

やわたはま国際MTBレース2022

大会名:やわたはま国際MTBレース2022

開催地:愛媛県八幡浜市

開催日:5月21~22日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCO DNF


コンポーネント:SRAM XX1 AXS
ホイール:Syncros Silverton 1.0s
Rサス:ROCKSHOX NUDE
ブレーキ:SRAM LEVEL ULTIMATE
クランク:SRAM GX EAGLE DUB CL55
ハンドルバー:Syncros Fraser IC SL WC 100mm −20°
サドル:Syncros Tofino R1.0
シートポスト: ROCKSHOX REVERB AXS
シューズ:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.
サングラス:OAKLEY  KATO 
ヘルメット:OAKLEY  ARO5


今回の大会会場は愛媛県の西端に位置する八幡浜市。

白馬村より暖かい気候も想定し、また前回の朽木大会で得た課題を元に、ポジションの改良を行い十分な走り込みもでき、機材も身体も良い状態で会場に入りしました。金曜日午後よりコース試走を開始し、コース状況に応じたタイヤテストを行いました。土曜日は機材の調子がとても良好で、いつもより早めに試走を切り上げ、本番に向けての準備が完了しました。



XCO

今回のレースはスタートグリッドを決めるXCCがなく、UCIポイント順の配列です。昨年の怪我の影響によりUCIポイントを獲得する機会がなかったため9番コール2列目からのスタートとなりました。

27℃まで気温も上がった午後1時30分スタート。開始直後は大きなミスは無く7番手でレースを進めていきます。道幅が広くなったところで、順位を上げるため加速を試みますが、あまりスピードが乗らず先頭集団になかなか追いつけない状態が続きます。下りでは、リアタイヤの突き上げやコーナーでのスリップが多発し、体力を削られていきます。なんとか先頭集団に追いついたものの、バイクの感触が前日の試走の比べて時と大きく異なっていたので、一度ピットに入りリアホイールを交換。交換後も症状は改善されず、リアタイヤの突き上げが大きくなってきたので機材を壊してしまう前に3周目でレースを降りました。


レース当日に不具合が出てしまったのは不運で残念したが、これからも走り続ける上で、機材の注意深く見守るポイントも絞れたので、今後に生かして行きたいと思っております。何より全日本でのトラブルではなくて良かったです。

早急に代替車両をご用意いただきましたスコットジャパン様、オーバーホールを引き受けていただきましたダートフリーク様に、心よりお礼申し上げます。

次回は6月5日石川県白山一里野大会です。良いご報告ができるよう頑張ります。