2019年6月28日

【レースレポート】CJ-2 妙高杉ノ原Stag

大会名:CJ-2 妙高杉ノ原Stage
開催地:新潟県妙高市杉ノ原スキー場
開催期間:6月22~23日
カテゴリー:エリート
リザルト:XCO(クロスカントリー) 優勝



【主な使用機材】
ビブショーツ:SPECIALIZED SL PRO BIB SHORT
グローブ:SPECIALIZED XC LITE
サングラス:OAKLEY  RADER EV PRIZM LENS
ヘッドバンド:HALO

天候:霧/雨
コースコンディション:ウェット


ヨーロッパ遠征帰国から2週間、感じた課題を良い内容の練習でこなすことができ、心身の状態も良好な状態でCJ2妙高入り。走り慣れた杉ノ原とはいえ久しぶりの国内レース。機材の調子や体の感覚などを慎重に確認しながら試走を行いレースに備える。コースはシングルトラックのラインが少し変わっていたが、例年どおりハイスピード&ハイパワーなコースで機材の調子やコンディションの経過を見るのにぴったりのレイアウト。

スタート直前、霧が濃くなってきた。荒れたレース展開が予想される。スタートの合図が鳴り濃霧に突っ込む感じでレースがスタート。

クリートキャッチが今ひとつ決まらず多少出遅れたが、はじめの上 りストレートですぐに挽回しトップに立つ。まずはイメージした走りでクライムセクションを追い込む。

ダウンヒルセクションは濃霧で前方視界が悪く思うように攻めれないが、同じリズムで3周回を終える。

4周目あたりから雨脚が強まるが霧はなくなり視界が開けはじめる。

2番手とは3分程のリードをがあったため、ここからは長めのアタックをかける走りを試す。

高負荷なアタックによりペースダウンする可能性もあったが、実戦で試すメリットは大きい。結果的には雨で滑りやすくなった路面にパワーを食われてしまいラストの2周は他の周に比べてペースが落ちてしまったが、1位でフィニッシュラインを通過。

まだ目標とするコンディションに届いてないので、全日本に向けてさらに練習の質を上げていきたいと思います。 

遅めの国内レース初戦となりましたが、今年も皆さまの応援をよろしくお願い致します!

SPECIALIZED RACING JAPAN
平林 安里


Team Partnership(敬称略)









Personal Partnership(敬称略)










NIPPON SKI RESORT DEVELOPMENT 日本スキー場開発株式会社



















【レースレポート】ギリシャ レスボス島遠征記

初めてのステージレースに参加するために、ギリシャのレスボス島へ移動。レスボス島とはギリシャ領ではあるが北エーゲ地方に属し、トルコの陸地が目と鼻の先にみえる、ほぼトルコといってもいいような場所にある佐渡島の2倍ほどの面積の島だ。歴史の要所だったようで古城が点在する史跡の多い島でもある。綺麗な海岸線が多く、ヨーロッパ各地からバケーションに訪れる観光客も多い。
大会期間より少し早めに現地入りすることができたので、乾いた暖かい気候に身体を慣らしていった。

【主な使用機材】
ビブショーツ:SPECIALIZED SL PRO BIB SHORT
グローブ:SPECIALIZED XC LITE
サングラス:OAKLEY  RADER EV PRIZM LENS
ヘッドバンド:HALO


2019年6月4日~7日 ギリシャ レスボス島 Molyvos Urban MTB S1大会
Day1 16kmの山岳タイムトライアル 
Day2 約30kmの山岳コース
Day3 約60kmの山岳コース
Day4 ショートクロスカントリー45分間
の4日間の構成で行われる。
一日休息日を開けてクロスカントリーレースも開催されるレース漬けのウィーク。

主催者のホームページに掲載されたデータに沿って試走をすすめる。
山岳コースがメインで、上りの距離と勾配がキツく手強そうな予感。古い石畳の続く山村を通過したり、馬、ヤギ、ヒツジが通行を遮ったりと、飽きることのないコースのようだ。
日没の遅いギリシャは、暑い時間を避け夕方にスタートというスタイルのようだ。

6月4日 クロスカントリータイムトライアル 16km 
スタート会場はMolyvos郊外の公園。ここからヒルクライムで峠の向こう側のStipsiという古い教会のある小さな山村を目指す。

午後5時30分、女子の選手から1分間隔で一人づつスタートを切っていく。カウントダウンコールもアルペンスキーと同じで昔を思い出す。スタート直後からしばらく下りのルースグラベルが続くので、スリップダウンしないように注意をはらう。いくつかのジャンクションを過ぎると本格的はヒルクライムセクションがはじまり、ただひたすら登る。 
自分の番になりカウントダウンを終えると同時にペダルを踏み込んでスタート。が、クリートがなかなかハマらずヨタついたスタートとなってしまう。気を取り直して踏み込んで行きペースを刻む。自分より前にスタートした選手たちをかわしながら、リズムよく登攀をつづける。この調子でさらなるペースアップをと思ったが、残りの5kmは上手くペースが上がらずゴール。それでも結果は9位と悪くなくトップとのタイム差少なく抑えることができた。

6月5日 クロスカントリーポイントtoポイント 
マウンテンバイク規則によると、クロスカントリーポイントtoポイントとは、1つの場所でスタートし、他の場所にフィニッシュするもの、とある。周回ではないと解釈すればよいのだろうか。
この日のスタート&フィニッシュ場所は、海岸沿いのリゾートビーチPetraだ。海水浴を楽しむ人々で混雑する中、本当にレース会場になるのか心配だったが、スタート1時間前には地元警察の皆さんが交通を遮断しサッとスタートが現れた。 

この日のスタートも午後5時30分。本格的な山岳路に入るまでは警察バイクの先導でパレードライド。約1.5kmのパレードライドをこなしたあとは、一気に簡易舗装のヒルクライムに突入。前日のヒルクライムタイムトライアルよりさらに長く斜度のきついクライムをこなし、比較的良好なグラベル路をつなぎ折り返してくるレイアウトだ。途中通過するLafionasという山村の粗く急勾配の石畳が容赦ない感じだ。

パレードライドは緩やかなペースで始まった。先導車が合図をして加速した瞬間にギアをかけて一気にペースアップ。最初の簡易舗装の登りに入りパワーのある選手がアタックを掛け合ってペースをグイグイ上げていく。集団からバラけないように食らいついていったが、勾配のキツイ登りの中盤で7~11位集団に落ちてしまう。更に激坂が続きペースがあがらずに単独11位となる。10位の選手の姿が見えなくなったが意外と近くにいるかもしれないと思い込みながら走り続る。ようやく折り返し地点の山頂に到達し、後は自分の得意とする緩いアップダウンの続くコースでペースアップ。残り10km地点で10位を走る選手を捉えてさらにペースを上げる。かわした相手に後ろに着かれる隙きを与えないように、とにかくアタックをかけ引き離すことができ、単独10位で下りの最後のダウンヒルセクションへ。パンクに気を使いながら走りそのままゴール。

6月6日 クロスカントリーマラソン
クロスカントリーマラソンの定義は最短60km、最長160kmとのことだ。この日の距離は61km。ほぼ最短ということか。この日も前日と同じPetraの街をスタート。山岳路30kmのループを2回周りPetraに戻るというもの。ほぼ前半はタイムトライアルのコースをそのまま走行。ゴール地点だったStipsiからPetraに下るグラベル路面はなかりガレていて、試走のときからパンクの心配が大きかった。

マラソンということで、スタートは競技時間の長さを考慮して前日より少し早めの4時00分。約3kmのパレードライドを穏やかにこ なしグラベルロードへ。先導車が離れて石畳に入った瞬間に周囲の選手が先頭を目指して一気に加速。とにかく最初のシングルトラックで遅れを取りたくないので、トップ集団の前の方でレースを勧めて行く。ワールドカップでも上位を走る選手が一気に加速して集団がバラけはじめる。1~7位集団に着いていったが、登りの途中で昨日の疲労が出てしまい苦しい展開に。ズルズルと後退していき15位あたりまで順位を落とした。更に1周目の後半のガレ場の下りで後輪がパンク。幸いフィードゾーンが近くにあったためレースは続行することがで きたが、順位は18位にドロップ。タイムも順位も落としてしまったが、レース続行できて良かった。

6月7日 ショートクロスカントリー
スタート会場はタイムトライアル同じMolyvos郊外の公園周辺の周回コース。細かなターンが多くトリッキーな1周2kmを20分+2周。

この日のスタートは夕方5時30分。予定時間より少し遅れてレースが始まる。ス タート順は前日に順位を大幅に落とした影響で3列目スタート。20分間と短時間でスピードも高いレースは序盤から先頭集団に着かなければ勝負にならない。力を出し惜しみせずにアタックをかけ続け、10名ほどのトップ集団に追いつく事に成功。

ひとまず足を休ませたが、コース中盤の見通しの悪いシングルトラックを抜けた瞬間、トップ団が分裂していることに気づく。慌てて前の選手をかわし先頭を追い5、6番手でレースを進めるが、コース後半の起伏のあるセクションでライン取りに失敗し転倒。11位まで順位を落とす。すぐに大勢を立て直し先行集団を追うが、単独では厳しくそのまま11位でのゴール。

2019年6月8日~9日 ギリシャ レスボス島 Molyvos Urban MTB C1
6月9日 クロスカントリー  
1日空いてclass1のレースに出場した。アーバンクロスカントリーということで、コースはMolyvosの町中約4kmを7周回。町中とはいえコースの難易度は高く、古い城下町の路地裏や商店街を使用したコースにはいたるところに階段、石畳、段差や放し飼いの猫がいてかなりトリッキーだった。特にコース終盤の山頂に向かう30段近い階段の逆走は体力的にもキツかった。

4日間のステージレースを走りきったせいか、疲れている選手が多くように見えた。この日の気温は26℃程だったが、街中のコースは石畳の照り返しで熱がこもりサウナのようだ。スタート前から掛水をかけ体を冷やし熱中症に備える。

スタートは二列目で良い位置を選択。合図の笛と共にレースが始まる。一気に前に出ようと試みたが、集団のペースが思ったよりもゆっくりでスペースができない。しばらくは15番手付近で走り続けたが、長い直線の登りに出た時に一気に6位あたりまで 順位をあげる。先頭集団に上手く入り込む事ができ、コース山頂に向かう石畳の階段セクションに突入。周囲の選手の勢いが緩まり軽い混雑が発生。降りてバイクを担いで登る選手や、乗車のまま登る選手や、シクロクロスのような光景が展開される。山頂にある城跡から標高差90mほど下にある海岸線のホームストレートまではすべて石畳の商店街と路地裏なので、フルサスバイクでもとにかく振動が激しい。

商店街の下りには減速用の藁のシケイン数箇所。ただ置いてあるだけでほとんど意味がなかった。みやげ屋や民家のスレスレのライン取りで、スピードを落とさないように心がける。2周目には少し順位を下げたが、まだトップ集団が確認できる位置にいた。3周目に入ると、暑さの影響かなかなかペースが上がらない。苦しい展開だったが、追い打ちをかけるように階段にホイールをヒットさせてパンク。大きくペースダウンを喫し最終周に入る前に80%ルールで足切りとなった。

日本では、なかなか体験できないステージレースやシティクロスカントリーコースは今までなかった面白みを感じた。特にステージレースでは、通常のクロスカントリーとは違う出力の必要性を感じ、まだ自分に足りてない部分を確認できた。スピード向上についての手応えは十分あったが、さらに今持っているスピードを持続できるようコンディションを整え、国内&国外での後半戦のレースに備えて行きたいと思います。

この時期にこのような遠征を実現させていただくべく、サポートしていただきました皆さまに心より感謝申し上げます。

SPECIALIZED RACING JAPAN
平林 安里


Team Partnership(敬称略)









Personal Partnership(敬称略)










NIPPON SKI RESORT DEVELOPMENT 日本スキー場開発株式会社



















2019年6月19日

S-WORKS FAST TRAK

久しぶりにラインナップに戻ってきたS-WORKS FAST TRAKのインプレッションです。


まずはなんといっても軽量化。
実測重量
FAST TRAK 2BR 29✕2.1 ⇒ 672g
S-WORKS FAST TRAK 29✕2.1 ⇒ 547g

1本あたりの差125g、前後で250g。この差は大きいです。

サイドノブにも軽量化の跡が見られますね。

乗ってすぐわかるのは登攀の軽さ。斜度がキツい上りで踏みの軽さに驚きます。
そしてサイド剛性向上。
新しいS-WORKS FAST TRAKは、2BRモデルに近いサイド剛性を感じます。安心してコーナーやドロップオフに入っていけます。
今まで2BRモデルをメインに使用してきましたが、S-WORKSも選択肢に入ってきそうですね。

2019年6月3日

2Bliss Ready Tire Sealant

実はスペシャライズドからチューブレスタイヤシーラントが発売されています。
常備用には大きなボトル。
トレイルや遠征用に小さなボトルが選べて、とても便利ですよ。
ただしひとつご注意いただきたい点が・・・。

"DO NOT DRINK"


間違いのないように〜(笑)