2023年6月22日

World Cup Leogang

大会名: World Cup Leogang

開催地: Austria Leogang

開催日:2023年6月17~18日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCO 107位 

    

Weather:XCO/Sunny 

Temperture:XCO/26℃

Road surface:XCO/Dry



Bike:SCOTT SPARK RC World Cup Evo 

Component:SRAM XX1 AXS

Wheel:Syncros Silverton 1.0s

F. Suspension:ROCKSHOX SID Select

R. Suspension:サス:ROCKSHOX NUDE

Brake:SRAM LEVEL ULTIMATE

Crankset:SRAM XX1 Eagle

Handle bar:Syncros Fraser IC SL WC 80mm -20°

Saddle:Syncros Tofino R1.0

Seat post: ROCKSHOX REVERB AXS

Shoes:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.

Sungless:OAKLEY  KATO 

Helmet:OAKLEY  ARO5


Front Tire: PHANTOM  SPEED   2.2 1. 35bar  

Rear Tire:  PHANTOM  SPEED   2.2 1. 35bar

CRANK SRAM XX1 EAGLE  175mm CL55

CHAINRING  38T 


ワールドカップ第3戦の開催地オーストリア レオガングへ移動。レンツェルハイドからはリヒテンシュタインを通りオーストリア・チロル州に入りました。レオガングはチロル州東端からザルツブルグ州にはいってすぐのオーストリアにしてはコンパクトなスキーリゾートです。

小さめのスキー場規模のせいか、コースは裾野からすぐに勾配の急な登りが始まり、一気に下るレイアウトです。路面は前週のレンツェルハイドと同じく根っこの多い場所も多く、バイクセッティングによるライン取りの選択肢を大きく影響するテクニックとフィジカルの強さを求められるアップダウンの激しいコースでした。

標高は白馬と同じ約800m前後で、スイス(レンツェルハイドは約1500m前後)よりだいぶ低くなり呼吸は楽になりました。




試走は木曜日から土曜日まで行い1日で平均26km程の走行して、コースの細部の状況まで情報を集める事に専念しました。。新しく設定し直したサスペンションとタイヤの感触もとても良好で、先週のスイスののワールドカップで苦戦していた、根っこや路面凹凸への対応も上手く改善されていました。 

レースは89番と後方からのスタートでしたが、大きな混乱や落車も発生せず順調に走り出す事ができました。集団内でペースアップを行い少しでも順位を上げる事に集中しました。他の選手の落車によりペースダウンによって足止めされ少し順位を落す場所もありましたが80位前後で走行。

スタートループを終えフルコース1周目へ入り集団が広がり順位を上げる機会が増え、ペースアップして数人の選手を一気に追い抜きましたが、引き離しきれず競り合いになり、なかなか順位を上げられない場面もありました。

狭いコースで前方の選手を追い抜く際、メインのコースラインから外れて荒れたコースサイド路面を高いスピードで走ることで体力の消耗がすすみ、さらに前方のグループへ行けば行くほど速い選手がスピードの高いレース展開を行っており、後方から順位を上げて行くには特に最初の2~3周目のペースに更なるスピードが必要と感じました。


一方で機材の感触はとても良好で、下りも登りもよく走るバイクになっていました。

フルコース1周目中盤付近の下りコーナーで、アスファルトのバンクで後輪を当ててしまった際にタイヤビードが外れタイヤの空気が一気に抜けました。ピットまで戻るには、まだ登り区間も残っておりトラブルのタイミングとしては最悪でしたがバイクを押して走りながらピットインしてリアタイヤ交換。最後尾まで順位を落としてしまいましたが、再スタート後は前方の選手をパスしながらレースを進めていき、良いペースで走れていたところで再び同じミスをしてしまいました。少しでも前の選手を捕まえたいという気持ちが裏目に出てしまい、ラフなブレーキングでダートの高速コーナーへ進入。路面がアスファルトに入った瞬間にタイヤが強力にグリップしてビードが外れてしまったのが原因でした。ブレーキ操作とライン取りのミスで予備のタイヤも使い切ってしまい、タイムアウトでレースを終えました。 



良いリザルトには繋がりませんでしたが、バイクと身体が噛み合わなかったレンツェルハイドとは違い、バイクも良く進み前に出ていける事ができていたのでもう少し走りたい気持ちでした。

しかしワールドカップで実際に走ってみないと無いと分からない事や、トップ選手の走りやバイクを観察して気づく事がたくさんあり、とても多くの事を学び感じる事ができました。

スイスのワールドカップ後にレースコースで納得が行くまでバイクセッティングと反復練習を行い、起こったトラブルに対処し改善できたのもとても良かったと感じております。荷物は増えてしまいましたが、スペアバイクやセッティング別のパーツを持ち込んだかいがありました。



ここから更にスピードを上げて走るには、まだまだフィジカルも技術も必要でクリアしなければならない課題が多くありますが、シーズン後半の遠征で良い走りができるよう取り組んで参りたいと思っております。

またスコット本社よりトレーニングサポート用にE-Bikeをお借りできたので、日本と同じ内容の練習を積むことができました。滞在場所や食事なども現地に住む人のように過ごすことができ、まったくアウェイ感ない良い遠征となりました。

あらためましてサポートしていただきました皆さまに心より感謝申し上げます。 


2023年6月13日

World Cup Lenzerheide

大会名: World Cup Lenzerheide

開催地: Swiss Lenzerheide

開催日:2023年6月10~11日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCO 101位 

    

Weather:XCO/Sunny 

Temperture:XCO/20℃

Road surface:XCO/Dry



Bike:SCOTT SPARK RC World Cup Evo 

Component:SRAM XX1 AXS

Wheel:Syncros Silverton 1.0s

F. Suspension:ROCKSHOX SID Select

R. Suspension:サス:ROCKSHOX NUDE

Brake:SRAM LEVEL ULTIMATE

Crankset:SRAM XX1 Eagle

Handle bar:Syncros Fraser IC SL WC 80mm -20°

Saddle:Syncros Tofino R1.0

Seat post: ROCKSHOX REVERB AXS

Shoes:SCOTT MTB RC SL SUPERSONIC EDT.

Sungless:OAKLEY  KATO 

Helmet:OAKLEY  ARO5


Front Tire: PHANTOM  WET  SPS 2.2 1. 57bar  

Rear Tire:  PHANTOM  WET SPS 2.2 1.57bar

CRANK SRAM XX1 EAGLE  175mm CL55

CHAINRING  34T


  2019年シーズンにアンダー 23クラス以来のエリート昇格後は初のワールドカップ。コロナや怪我などあり久しぶりのヨーロッパでのレースとなりましたが、サポートしていただいている皆さまのおかげて再びスタートにつくことができました。

 開催地Lenzerheideはオーストリアとイタリア国境に近いスイスの東端に位置し、周囲を氷河に削られた岸壁に囲まれたスキーリゾート地です。他の開催地と比べて標高が高く街のある場所でも約1600mあり、酸素の薄さに適応するのも大事となります。 



渡欧に際しまして、スコットジャパンのお力添えで、スイスGivisiezにあるスコット本社よりE-Bikeをお借りし、トレーニングサポートに活用させてもらえることになりました。Lenzerheideも無数のトレイルが点在するまさにマウンテンバイク天国で、山間部でトレーニングと行う際にE-Bikeサポートがあることはとても心強いです。

高度順応も考慮して、大会6日前の月曜日にLenzerheide入りし、宿の裏山にあるトレイルでトレーニングを行いました。



木曜日よりコースでの試走が始まりました。過去2度走ったことがあるコースで、いくつかのセクションが新しくなっていましたが、全体的にはあまり変わりない感じでした。ここ数年ENSやダウンヒルシリーズで鍛えてもらっていたので、下りセクションでの難しさは感じず試走をこなすことができました。 

レース当日、スタート時間は15時30分と遅めだったので、宿周辺の山道でアップをしてから会場入り。スタート順は思ったほど悪くなく87番。

スタート直後の混乱で少し前の選手が落車して足止めされてしまいましたが、巻き込まれずに済み再スタート。順位の挽回を試みながら走行をしていましたが、試走では何もなかった場所で転倒。ハンドルの位置がズレてしまい、修正に時間を費やしてしまいました。その後も2度転倒が続きシートポストのズレを直すのにタイムロスしてしまい、大きく順位を落としました。集団から離れてしまうとなかなか追い上げることができず、3lapで切られしまいました。

不意の転倒の原因は、アメリカ遠征以降ハイスピード対策として合わせたサスペンションエア圧が、試走時よりコースが掘れて露出した木の根でバイクを弾いたようで、レース翌日コース内で別パターンのサスペンション圧を試し有効性を確認しました。

コースの速度や荒れ方も全く違い、まだ上手く把握できていないところもあり一戦一戦が勉強となっていますが、やはりこの場に来ないと得られないことばかりで、すべてがとても良い刺激です。

機材やレースフォーマットも数年前と比べいろいろな部分で進化しており、継続して参戦しつづける必要性を強く感じました。

次戦オーストリア・レオガング大会も厳しいレースになると思いますが、修正箇所がプラスに向かうよう力を尽くしたいと思います。 





2023年6月4日

八幡浜国際

 大会名:やわたはま国際MTBレース

開催地:愛媛県八幡浜市

開催日:5月27~28日

カテゴリー:エリート

リザルト:XCO 2位

天候:晴れ 25℃  



金曜日からレース会場の八幡浜に入り試走開始。コースは昨年と大きく更された箇所は無かった為、昨年の走行感を思い出しながら現在のバイクの感触を比較する事ができました。レース当日の天気もよさそうな予報だったので、レインタイヤのテストは行わずレースで使用予定のPHANTOM DRY PROTECTION 2.2をメインに走行。



XCO RACE DAY


SCOTT SPARK RC WORLD CUP EVO 2023


SUSPENSION

F ROCKSHOX SID Ultimate 

R ROCKSHOX NUDE5 RLC3


TIRE

F PHANTOM DRY PROTECTION 2.2 1.35bar

R PHANTOM DRY PROTECTION 2.2 1.35bar


CRANK

SRAM XX1 EAGLE 175mm CL55


CHAIN RING

SRAM X-SYNC 2 SL Eagle Chainring DM 34T


REAR DERAILLEUR 

SRAM GX Eagle


PEDAL

SHIMANO XTR 52mm


EYEWEAR

OAKLRY KATO PRIZM LOWLITE



スタートは上手く決まり、先頭で最初のシングルトラックに入る事ができてスムーズにレースを進める事ができていた。1周目の中盤で2位に下がったが、2人のパックで2周目に入った。周回を重ねるごとに失速では無いが、上手く加速できていない区間が目立ちはじめ、トップとタイム差が少しづつ開いていった。



3周目で3位に後退したが、ペースが落ちて順位が下がったわけでは無いので慌てずに自分のペースを維持し前の選手を追った。気温も予想より低く例年の八幡浜の暑さ対策も今年は神経質になる程では無かった。 レース後半に入っても前回の朽木大会で起きた失速もなく順調に走ることができていたが、ギアを上げて加速させたい場面で後輪のトラクションが上手く得られずペースアップを行えていない状況が続いた。でもそのような状態でも自分が今できる最善の走りをして2位でフィニッシュする事ができた。 


タイヤチョイスやサスペンションの動きも良かったと感じた一方で、まだ調整が足りていなかった部分も感じられました。レース後に気になった区間でテスト走行を行い改善への方向性を探り良い結果が得られたので、他のコースでも走行を重ねて感触を確かめて行きたいと思います。